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「南先生」の裏側にいる、ひとりの福祉経営者として

人前に立つ人は、いつも元気で、いつも楽しそうで、悩みなんてなさそうに見えることがあります。でも本当は、画面の外で朝4時に起きて事務作業をしていたり、子どもを寝かしつけたあとにまたパソコンを開いていたり、誰かの何気ない一言に静かに傷ついていたりする。キラキラして見えるものの裏側には、たいてい、誰にも見えない手作業と、支えてくれる人たちの存在があります。


キラキラの裏側で、朝4時に経費を打つ

普段は「南先生」として、療育やダンス、子どもたちとの関わりについて発信することが多いです。

ありがたいことに、楽しそうですね、いつも明るいですね、キラキラしていますね、と言っていただくこともあります。もちろん、それはとても嬉しいことです。僕自身、発信する以上は、前向きな空気や希望のある姿を届けたいと思っています。

でも実は、僕は一応、社長でもあります。

株式会社Shareという会社の代表取締役をしています。Shareでは、Rough&Diamondsという事業所を運営しています。さらに、株式会社Rough&Diamonds Japanという会社でも、自費のダンススクールなどを運営しています。

こう言うと、人事や労務、経費、給与計算などは、誰かにお願いしているんでしょう、と思われることがあります。

でも、今のところ、全部僕がやっています。

経費の処理。従業員の給与計算。処遇改善に関する届け出。指定申請に関わる消防局への事前相談。県庁への相談。税理士さんや社労士さんに力を借りながらではありますが、実務の多くを自分で抱えています。

そして、それをしながら、現場にも立っています。

たぶん、あまりそうは見られていないのだと思います。だからこそ、「南先生、いつも楽しそうだな」「なんだか順調そうだな」と見えるのかもしれません。

それは、ある意味では演出でもあります。

けれど、その裏側では、朝4時に起きて事務作業をしたり、子どもを寝かしつけたあと、夜10時くらいからまた起き出して、こそこそ仕事をしたりしています。そんな日々を、法人としては4期目、個人事業主の時期も含めると6年ほど、コツコツ続けてきました。

今、長男が6歳です。つまり、父親になった時間と、事業を育ててきた時間が、ほとんど重なっています。

会社としては4歳。まだまだ未就学児です。

そう考えると、いろいろあるのは当たり前なのかもしれません。歩き始めたばかりの子どもが転ぶように、会社もまた、転びながら大きくなっていくのだと思います。

ただ、発信を続けていると、いいことばかりではありません。

応援してくれる人がいる。喜んでくれる人がいる。声をかけてくれる人がいる。それは本当にありがたいです。

一方で、どこかにトゲを刺したくなる人もいるのだと思います。

直接何かを言われることもあります。もちろん、詳しく何があったかをここで言いたいわけではありません。わかってほしい、と強く求めているわけでもありません。

でも、僕も人間です。

何かを言われたときに、平気なふりはできても、まったく痛くないわけではありません。

健康な体に小さなトゲが刺さるようなものです。外から見れば大したことがないように見えるかもしれない。でも、刺さった本人にとっては、そこがずっと気になる。抜けたあともしばらく痛い。

今は、そんな感覚があります。

発信するなら仕方ない。表に出るなら受け止めるべきだ。そう言われれば、たしかにそうなのかもしれません。

でも、仕方ないことと、痛くないことは違います。

人は、正しさだけでは立っていられない日があります。理屈ではわかっていても、心が少し遅れてついてくる日があります。

そんなときに、僕を支えてくれるのは、結局、人です。

寄り添ってくれる仲間がいます。寄り添ってくれる社員がいます。それが本当に励みになっています。

何かを言われて、個人的に「うっ」となることがあります。そういうとき、社労士さんや税理士さん、先輩経営者の方に、少しだけ相談することがあります。

すると、僕以上に怒ってくれる人がいます。

「そんなことないですよ」と言ってくれる人がいます。

「こういう対応をしましょう」と、冷静に道筋を示してくれる人がいます。

そのたびに、ああ、本当に助けられているなと思います。

経営者という仕事は、孤独だと言われることがあります。たしかに、最後に決めるのは自分です。責任を引き受けるのも自分です。眠れない夜に、頭の中で数字や人のことを考え続けるのも自分です。

でも、孤独であることと、ひとりであることは違います。

僕はたぶん、ひとりではありません。

少し落ち込んで、いつもの自分よりシュッとなっているときがあります。すると、従業員の皆さんが「南さん、どうしたんですか」と声をかけてくれることがあります。

それだけで、泣けることがあります。

何か特別なことを言ってほしいわけではありません。ただ、見てくれている人がいる。気づいてくれる人がいる。そう感じられるだけで、もう一度ちゃんと立とうと思えるのです。


キラキラして見えるものは、ひとりで光っているわけではありません。その光の多くは、周りの人たちがそっと照らしてくれているものです。

これからも、いろいろあると思います。

会社はまだ4歳です。未就学児です。転ぶこともあるし、うまく言葉にできないこともあるし、泣きながら前に進むこともあると思います。

それでも、僕はできる限り誠実に対応していきたいです。

傷つかない人間になることが目標ではありません。何を言われても平気なふりをすることが、強さだとも思っていません。

痛いときは痛い。しんどいときはしんどい。助けてほしいときは、助けてほしいと言う。

そのうえで、逃げずに向き合う。自分の仕事に戻る。必要な手続きをして、必要な相談をして、必要な人に頭を下げて、また子どもたちの前に立つ。

それが、今の僕にできる誠実さなのだと思います。

「南先生」は、たぶんこれからも、できるだけ明るく発信していきます。楽しそうに見えることもあると思います。キラキラしているように見える日もあるかもしれません。

でも、その裏側には、朝4時の事務作業があります。夜10時からの給与計算があります。刺さったトゲの痛みがあります。そして何より、支えてくれる人たちの声があります。

だから、僕はまた前に進めます。

キラキラしているのだとしたら、それは僕が特別だからではありません。

痛い日にも、誰かがそばにいてくれるからです。

 
 
 

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