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「競合」ではなく「共存」を — ある保育園研修で見た希望

子どもたちの未来を育む現場に、絶対的な正解はありません。だからこそ私たちは、常に新しい扉を探し、より良い方法を模索し続けます。先日、ある保育園から研修のご依頼をいただき、栃木県宇都宮市を訪れました。そこは、私たちが大切にしている理念と深く響き合う、素晴らしい場所でした。新しい知識を一方的に教えにいくというよりは、既にある素敵な保育に、ほんの少し新しい「選択肢」という名のスパイスを加えにいく。そんな心持ちで、私たちは園の門をくぐりました。


今回訪れたのは、以前からよく知る大好きな保育園です。モンテッソーリ教育を軸に、子どもたち一人ひとりの自主性と主体性を何よりも大切にする。その方針は、私たちのエンタメ療育や「ラフダイ」が掲げる理念と驚くほど近く、「私たちがお役に立てることはあるのだろうか」と、嬉しい不安を感じるほどでした。

研修では、理念のような抽象的な話をするのではなく、具体的な支援プログラムを先生方に直接体験していただくことにしました。「ただの遊び」に見える活動が、実はどのような目的を持ち、子どもの発達にどういった効果をもたらすのか。その理論を丁寧にお伝えした上で、実際に身体を動かしてもらいます。

そこで目にしたのは、感動的な光景でした。先生方が、とにかく主体的に、そして楽しんで参加してくださるのです。うまくいかなかったり、難しい課題に直面したりした時、彼らは「やりたくない」とは決して言いません。「わー、これ難しい!」と声をあげ、同僚と顔を見合わせて笑いながら、前向きに挑戦を続けてくれました。

この姿勢こそ、素晴らしい保育の根幹なのだと確信しました。大人が楽しんで挑戦する姿は、必ず子どもたちに伝わります。案の定、その園の子どもたちはいつもニコニコと笑顔で、先生たちもまた、同じように朗らかな表情で彼らと接していました。

研修を終えた先生方からは、「普段の保育にこれを取り入れてみますね」「演劇的なアプローチって面白い!」「こういうプログラムがあると、保育の幅が広がる」といった、意欲的な感想をたくさんいただきました。

私たちが提供できるのは、完璧な答えではありません。ただ、保育という営みの中に、新しい「選択肢」を増やすお手伝いをすることです。「こういうやり方もありますよ」「こんなアプローチも面白いですよね」と提示することで、先生方が自ら学び、考えるきっかけが生まれる。それこそが、私たちの何よりの喜びです。研修後、「先生たちが主体的に学ぶ意識を持つ、素晴らしい機会になった」というお言葉をいただき、胸が熱くなりました。

子どもたちの成長を支える保育園や事業所は、決して「競合」する関係ではないはずです。それぞれの知見やメソッドを分かची合い、「共存」していく。そうやって手を取り合うことで、私たちはもっと豊かな環境を子どもたちのために創り出せる。私は常にそう信じています。これからも、ご依頼があればどこへでも。この思いを胸に、私たちは歩み続けます。

 
 
 

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