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仕事がないなら、会社ごと作ればいい——ある起業の物語

仕事がないなら、作ればいい。企業が仕事をくれないなら、企業になればいい。そんな単純で、でも誰もやらなかったことを、私たちは本気でやることにしました。就労継続支援A型B型事業所が、株式会社を設立する。それは、利用者さんたちが「働く場所」を得るためではなく、「働く未来」を自分たちの手で築くための、ひとつの答えでした。


会社を設立しました。株式会社Rough&Diamonds Japanです。

この会社が何をやるのかというと、私たちがこれから運営する就労継続支援A型B型事業所の利用者さんたちが、本当の意味で生き生きと働ける場所を、自分たちで作るためのものです。

今の時代、外部で働く場所そのものが少ない。多くの事業所は、他の企業から仕事をもらって、それを利用者さんたちと一緒にこなしていくというスタイルで運営されています。もちろん、それが悪いわけではありません。でも、いい仕事をもらえるかどうかは、企業との関係性や実績に左右されます。実績のない事業所には、そもそも声すらかからないこともあります。

だったら、作ればいい。自分たちで会社を作って、自分たちで仕事を生み出せばいい。そう思ったんです。

私はこの業界に長くいるので、子どもたちや利用者さんたちの特性は、ある程度理解しているつもりです。そして何より、保護者の方々にたくさんアンケートを取らせていただきました。

その中で見えてきたのは、それぞれの「得意」と「好き」の形でした。人と接する仕事が好きな人もいれば、黙々と作業することに喜びを感じる人もいる。掃除が得意な人、人前に出ることが好きな人、ものづくりに没頭できる人——みんな違って、みんな輝ける場所がある。

だから、私たちは3つの事業を柱にすることにしました。

1つ目は、コンセプトカフェです。

猫カフェのような、人と触れ合いながら働ける場所。接客が好きな人、空間を整えることに喜びを感じる人が活躍できる場です。

2つ目は、インバウンド向けのガチャポン事業です。

日本人相手だと、どうしても価格競争になってしまう。でも、外国人観光客に向けたガチャポンなら、価値を正しく伝えられる。しかも、その中に入れるものを、みんなで一緒に作ったりできたら、それ自体がもっと楽しいんじゃないか。そう思いました。

そして3つ目が、芸能プロダクションです。

私自身、昔は役者をやっていました。ドラマや舞台に出ていない時間は、身だしなみを整えたり、体を鍛えたり、自分を磨く時間に充てていました。それが、この仕事の本質だと思うんです。

身体を鍛えて、身だしなみをきちんとして、発表会や公演に出る。そういった姿を企業の方々に見てもらって、「この人たちと一緒に働きたい」と思ってもらえる。生き生きと、ハツラツと働く姿を通じて、本当の意味で外部の企業で働けるようになる——そんな事業所を作りたいんです。

すぐには形にならないかもしれません。でも、会社は設立しました。これから少しずつ実績を作って、2、3年後には3つの事業をすべて軌道に乗せます。

仕事がもらえないなら、仕事を作ればいい。場所がないなら、場所を作ればいい。誰かが与えてくれるのを待つのではなく、自分たちで未来を築いていく。

その第一歩として、私たちは「ラフアンドダイアモンズジャパン」という会社を作りました。


 
 
 

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