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秒速の対応、そして改善へ

過ちや失敗は、時として予期せず訪れます。それは誰にとっても心地よいものではありません。しかし、その瞬間にどう向き合い、どう行動するかが、私たちの真価を、そして組織の誠実さを映し出すのかもしれません。ある日の午後、私たちの事業所で起きた小さな出来事は、そのことを静かに、しかし力強く教えてくれました。それは、うまくいかなかった一日が、いかにして未来への大切な一歩になり得るかという物語です。

私たちは普段、少人数のお子様に対して、先生が多めにつく体制で療育レッスンを行っています。安全には最大限の注意を払っているつもりでした。しかし、その日は違いました。ほんの一瞬、あるお子様から目を切ってしまったのです。そのわずかな間に、その子は高いところに登り、落ちてしまいました。幸い大事には至りませんでしたが、「痛い」という声を聞いた瞬間、私たちの心は凍りつきました。

このような時、つい感情的になり「目を切るなんてありえない」と従業員を責めたくなるかもしれません。しかし、本当に大切なのはそこではありません。私たちはまず、何が起きたのかを正確に把握し、対応することに集中しました。その場でヒヤリハット報告書を作成し、全社で瞬時に共有。そして同日中に、すぐさま自治体へ連絡を入れました。

もちろん、何よりも優先すべきは、お子様と保護者様への対応です。すぐにお母様へ連絡を取り、お子様の様子を確認しました。幸い、大きな怪我にはなっていませんでしたが、私たちにとってこれは決して「小さいこと」ではありません。一つひとつの出来事を重く受け止め、二度と起こさないように改善策を講じる。それが私たちの責任です。

自治体からは報告書の作成を求められ、すぐに準備しました。保護者様にも詳細をお伝えしたところ、「そのくらい全然大丈夫ですよ。むしろこちらこそご迷惑おかけして申し訳ございません」と寛大な言葉をいただきました。結果的に、自治体もそのくらいの事案でしたら報告書提出は不要とのことでしたが、私たちの対応はそれで終わりではありません。

事故から約1ヶ月が経ちますが、私たちは今もそのお子様の様子を注意深く見守り続けています。体の傷は癒えても、心の傷が残っているかもしれない。私たちは、その可能性を決して見過ごしたくないのです。

「コテンと頭を打ったくらい」と捉える人もいるかもしれません。しかし、物事の捉え方は人それぞれです。保護者様が「うちの子そそっかしくて、すみません」と感じてくださったとしても、こちらとしては「本当に申し訳ありませんでした」という誠実な気持ちで向き合う。その姿勢が何よりも重要だと考えています。

このように、私たちの運営がいつも成功事例ばかりというわけではありません。失敗も経験します。しかし、大切なのは、失敗した時に「秒速」で対応し、誠実に向き合い、改善を重ねていくこと。私たちはその繰り返しを、毎日続けています。これからも、良いことばかりではないかもしれません。それでも、一つひとつの出来事に真摯に向き合い、一生懸命取り組んでいく覚悟です。

 
 
 

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