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サマーキャンプ×エンタメ療育
扉が開き、いつもとは違う空気が流れ込んでくる瞬間があります。そこでは、普段出会わない人々、触れたことのない感覚、そして自分の中に眠っていた未知の可能性が待ち受けています。それは、日常という安全な場所から一歩踏み出し、新しい世界に飛び込む冒険の入り口です。子供たちにとって、年に一度の「サマーキャンプ」は、まさにそんな特別な扉。たった数日間で、驚くほどの成長の物語が生まれる場所なのです。 私たちの療育トレーニングでは、普段、保護者の皆様にすぐ側でレッスンを見守っていただく形をとっています。お子様の成長の一歩一歩をすぐ近くで感じ、一緒に伴走していただきたい。そんな思いから、長時間の預かりではなく、決められた時間に集中して取り組むスタイルを大切にしています。 しかし、長期休みは特別な機会です。この時間を使って、子供たちがもっと多くの刺激と出会える環境を作りたい。そんな思いから、今年も「サマーキャンプ」を開催することにしました。朝から夕方まで、普段とは違う特別な時間が流れます。 ストリートダンサーの世界では、よく夏に合宿が行われます。二泊三日や三泊四日で、
6月9日
100を教える前に、2から99を作る療育
朝、駐車場の端に一本の細い縁。三歳くらいの男の子は、そこを落ちないように渡りたかった。お母さんは車のドアを開けて「早く」と呼ぶ。わたしたちはいつも、この二つの時間のあいだで揺れている。急ぐ時間と、育つ時間。どちらも大切だ。けれど、片方をいつも切り捨てると、見えなくなるものがある。 子育てをしていると、「合理的」と「非合理的」の境目で何度も足が止まる。私は療育の現場でスモールステップを積み上げる訓練をしているが、家に帰って自分の子ども(六歳と四歳)と向き合うと、その「正しさ」をうまく持ち込めないことがある。現場ではできるのに、家庭では難しい。多分、それが子育てのリアルだ。 今朝、見かけた光景が胸に残っている。幼稚園に向かう途中らしい、三歳くらいの男の子とお母さん。駐車場の前で、男の子は細い縁を一本橋のようにして渡りたがる。お母さんは「遅刻しちゃうから早く」と促す。どちらの気持ちも本物だ。お母さんには時間がある。男の子には冒険がある。細い線の上でバランスを取り、お母さんのところへたどり着きたい。たぶん彼の中では、「渡れるかどうか」の物語がすでに始まっ
6月8日
喜びが喜びを生む療育のサイクル
私たちはしばしば、誰かの変化を「本人の努力」という一点に集約して語りがちです。しかし、本当に人の心を動かすような成長は、決して一人で完結するものではありません。それは、静かな水面に落ちた一滴の雫が、波紋を広げていくように、関わる人々の心に次々と喜びの輪を広げていくプロセスなのかもしれません。半年前、私たちの前に現れた一人の3歳の男の子が、そのことを静かに、しかし力強く教えてくれました。 つい半年前、2025年の暮れのことです。私たちのスタジオに、一人の3歳の男の子が通い始めました。当時の彼は、まだ言葉を発することはなく、椅子にじっと座っていることも難しい状態でした。自分の気持ちの赴くままに行動し、それが叶わないと癇癪を起こしてしまう。彼の世界は、彼自身の内側で完結しているように見えました。 私は別のスタジオにいたため、彼の変化を毎日見ていたわけではありません。だからこそ、先日久しぶりに彼の姿を見た時の衝撃は忘れられません。彼は、トレーナーの「これ、わかる人?」という問いかけに、静かに「はい」と手を挙げ、促されるままに椅子にきちんと座っていたのです
6月7日
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