top of page
「競合」ではなく「共存」を — ある保育園研修で見た希望
子どもたちの未来を育む現場に、絶対的な正解はありません。だからこそ私たちは、常に新しい扉を探し、より良い方法を模索し続けます。先日、ある保育園から研修のご依頼をいただき、栃木県宇都宮市を訪れました。そこは、私たちが大切にしている理念と深く響き合う、素晴らしい場所でした。新しい知識を一方的に教えにいくというよりは、既にある素敵な保育に、ほんの少し新しい「選択肢」という名のスパイスを加えにいく。そんな心持ちで、私たちは園の門をくぐりました。 今回訪れたのは、以前からよく知る大好きな保育園です。モンテッソーリ教育を軸に、子どもたち一人ひとりの自主性と主体性を何よりも大切にする。その方針は、私たちのエンタメ療育や「ラフダイ」が掲げる理念と驚くほど近く、「私たちがお役に立てることはあるのだろうか」と、嬉しい不安を感じるほどでした。 研修では、理念のような抽象的な話をするのではなく、具体的な支援プログラムを先生方に直接体験していただくことにしました。「ただの遊び」に見える活動が、実はどのような目的を持ち、子どもの発達にどういった効果をもたらすのか。その理論を
1 日前
“渡す・受け取る”の練習:コミュニケーションをゲームにする
誰かと話しているのに、気づけば自分のことだけ話していた——そんな瞬間は、孤独より少し切ない。言葉は届いているのに、心はキャッチされていない。もし会話を“ゲーム”として練習できたらどうだろう。渡して、受け取って、また渡す。単純なリズムを取り戻すことから、私たちのコミュニケーションはもう一度、楽しくなる。 「自分のことばかり話してしまう」という相談は、本当に多い。自分の話をしているうちは安心できるし、相手に委ねるより早く場を埋められる。けれど、そのうち言葉は渋滞し、会話は平行線になる。ここで鍵になるのが、会話の“キャッチボール”という概念だ。意外にも、この基本が抜け落ちていることは珍しくない。 コミュニケーションは複雑で、多くの行動が重なり合っている。だからこそ、いったん構造を抽出して、シンプルなゲームにしてみる。渡す、受け取る、渡す、受け取る。この往復が体に馴染むまで、まずはリズムを練習する。エンタメを通して、演劇やダンスのように、楽しみながら身につけていく。 例えば、「私」「あなた」と言葉で相手に投げかける。ただの代名詞の切り替えに見えるかもしれ
2 日前
子どもから大人まで、同じ円の中へ:現場から始まる連携
ラフダイでは、療育・トレーニングの現場で育まれてきた手法をもとに、児童発達支援・放課後等デイサービス事業所を運営しています。18歳まで通える福祉の事業所として、学ぶことと遊ぶこと、挑戦することと休むことが、自然に同じ空間に混ざり合うように設計しています。 営業時間外には、自費で通えるダンススクールも開いています。受給者証がなくても、一般のダンススクールに馴染みにくくても、ここなら来られる。障害のある方もない方も、ダンスが好きなら輪の中に入れる場所です。「うまくできるか」より「一緒にやれるか」を大事にすることで、できることの幅が勝手に広がっていくのを、私たちは何度も見てきました。 そんな中、栃木のスペシャルオリンピックスの理事の方から声をかけていただきました。レッスンを見学したとき、小学生くらいの子から大人までが同じフロアで楽しそうにチアをしている姿に、胸が熱くなりました。指導と支援、勇気づけと挑戦が、一本のラインではなく輪になっている。そこには「誰にでも役割がある」という空気がありました。 その後、有明コロシアムでのチアのパフォーマンスを観に行き
3 日前