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心動かすもの…エンタメ就労支援の現場から
世の中には数多くの就労支援が存在します。タイピングの反復練習、ビジネスマナーの習得、模擬面接の繰り返し。もちろん、それらの技術的な訓練も無意味ではありません。しかし私たちは、それらの前段階として「エンタメ就労支援」という新しいアプローチを掲げました。エンターテインメントの力を借りて、まず心と身体をほぐし、前向きなエネルギーを取り戻すことから始める取り組みです。 利用を始めたばかりの頃、多くの方は不安を抱えています。「腰が痛くて身体を動かすのは苦手です」「大勢でにぎやかに過ごすのが得意ではありません」と、防衛の壁を築くのは自然な反応です。私たちは決して無理強いをせず、「見ているだけで大丈夫ですよ」「できる範囲でいいですからね」と敷居を下げて迎え入れました。 ところが、わずか数回の時間を経て、現場には思いがけない変化が訪れました。 最初は様子を伺っていた人たちが、今では自然と朝の30分トレーニングの輪に加わっています。そこでは、ちょっとした脳トレやリズム運動を取り入れているのですが、「これ難しい!」と言い合いながら、部屋中に笑い声が響くようになったの
12 分前
ダンス療育と介護予防のあいだで
かつて大学の体育館で汗を流していた頃、身体を動かすことの目的はただ一つ、限界を超えることや技術を高めることにあると信じていました。しかし年月を経て、身体を動かすことの本質は「勝ち負け」ではなく「人生を健やかに保ち続けること」にあるのだと知りました。学生として講義を聴いていたあのキャンパスへ、今度は表現と健康のつながりを伝える講師として戻ることになったとき、一つの確信が胸に去来しました。身体表現は単なる娯楽ではなく、あらゆるライフステージにおいて人間を支えるための処方箋なのだ、と。 私たちは現在、企業と連携しながら「ダンス療育指導士」および「ダンス介護予防指導士」という資格プログラムの構築と普及に携わっています。そして今回、そのご縁からとある大学にお声がけいただき、全4日間にわたる出張講座を担当することになりました。 かつて体育学部でひたすら身体を酷使し、仲間や教授とともに過ごしていた学生時代を思い返すと、不思議な巡り合わせを感じずにはいられません。あの頃の自分は、まさか将来、自分が大学の教壇に立って講義を行う日が来るとは想像もしていませんでした。
1 日前
キッチンカーとインクルーシブな未来の形
私たちは普段、「働くこと」をどのような言葉で定義しているでしょうか。義務、生計を立てる手段、あるいは時に単なる作業の積み重ね。けれど本来、仕事の原点にあるのは「誰かに喜ばれた」という、胸の奥が温かくなるような手応えのはずです。幼稚園のグラウンドの片隅に停まった一台のキッチンカーが、その忘れかけていたシンプルな真実を、鮮やかに思い出させてくれました。 秋の心地よい風が吹き抜ける季節、思いがけない依頼が届きました。とある幼稚園の運動会に、私たちのキッチンカーを出店してほしいというお声がけです。「運動会にキッチンカー?」と最初は少し驚きましたが、すぐに二つ返事でお引き受けしました。 当日、グラウンドはお弁当を広げる家族の笑顔と、心地よい熱気で満ちていました。お昼休憩の後半、少し時間が余った頃、私たちの車の前には自然と長い列ができました。一生懸命に汗を流した子どもたち、先生方、そして保護者の皆さん。運動会の合間に手渡されるかき氷やパフェは、瞬く間に人々の笑顔を引き出していきます。 この小さな移動店舗のカウンターには、就労支援として働く利用者さんが立ってい
2 日前
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