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仕事や人生を「楽しめる人」になること。
AIが私たちの仕事を奪うという不安が、まるで冷たい霧のように社会を覆っています。しかし、歴史を振り返れば、人間はいつだって自らの能力をアウトプットしてきました。産業革命で「筋肉」が、機械化で「手先の器用さ」が、そして今、AIによって「頭脳(計算能力)」までもが。一つ、また一つと人間の役割が機械に代替されていく引き算の果てに、最後に残るものは一体何なのでしょうか。その答えは、意外にも私たちの最も人間らしい部分、つまり「感情」の中に隠されているのかもしれません。 AI時代に「最後に残るもの」とは何か? 世界中の企業で「AIによる大量解雇」というニュースが飛び交っています。特に大手プラットフォーマーを中心に、人員削減の波が押し寄せているのは事実です。これまでの仕事がAIに代替されていく流れは、もう誰にも止められないでしょう。 しかし、こと日本においては、少し様相が異なります。私たちは生産年齢人口の減少という、慢性的な人手不足の状況にあります。つまり、仕事さえ選ばなければ、AIによって職を失うという事態にはなりにくい。ある意味で、働きたい人にとっては「ボ
1月22日
働くを“演じる”という選択:ラフダイがひらく4年間の大学
18歳を境に、世界は急に細くなる。進学か、就職か、少し休むか——多くの選択肢が並ぶはずの岐路で、特性のある若者たちには「働くか、働かないか」という二択だけが突きつけられやすい。もし、その狭さを楽しさで広げられるなら?ダンスと演劇を入口に、働くための心と体の土台をつくる“福祉型の大学”。そんな場所を、僕たちは本気で作ろうとしている。 18歳までの放課後等デイサービスを終えると、多くの子どもたちは進路の岐路に立ちます。大学、専門、就職、少し休む——社会には本来、広い選択肢があるはずです。けれど特性のある若者たちには、その幅がぐっと狭まりやすい現実がある。働く場所も限られ、「どこで」「どうやって」働くのかという具体的な道筋が見えづらい。僕自身、その不自然な狭さを何度も目の当たりにしてきました。 そこで僕たちは、ラフアンドダイヤモンズユニバーシティ、通称「ラフ大」を立ち上げます。18歳以降の4年間を、2年+2年の就労支援で伴走する“福祉型の大学”です。前半の2年は「自立訓練(生活訓練)」、後半の2年は「就労移行支援」。この二つをつなぎ、土台から実践までを
1月21日
「支援はしない、配慮はする」学びの未来を体現する採用哲学
「支援はしません。配慮はします。」そう言い切る人事担当者に出会った。冷たさではなく、成熟した信頼のスタンス。その一言が、私の中の“学びの未来”の輪郭を一気に鮮明にした。採用の現場で見えたものは、特別な優しさではなく、構造的な理解と、言葉の力だった。 先日、とある企業の人事の方が語る採用の場に参加した。そこで見たのは、私が「学びの未来」を体現していると感じる実践だった。結論から言えば、彼らは当事者性を尊重し、強みと特性を言葉で共有できる人が働ける場をつくっている。そこに情緒的な善意はほとんどない。代わりに、明確な哲学があった。 キーワードは、「支援はしません。配慮はします。」働く場は福祉の場ではない。しかし、能力が最大化される条件を整え、衝突や過負荷を避けるための設計はする。これを冷ややかと感じる人もいるかもしれない。けれど、私はむしろ深い信頼を感じた。人を「弱さの物語」で包むのではなく、「強みの構造」で受け止める。ここには、自立と協働を両立させる視点がある。 実際、採用の現場で重視されていたのは二つ。第一に、自分の強みと特性を理解し、言葉にできる
1月20日