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心と脳を育む「ダンス療育」の目的
音楽が流れ出すと、自然と身体が揺れ始める。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。頭で考えるよりも先に、心が、身体が、リズムに応答する。それは人間が生まれながらに持つ、最も原始的で、最も純粋な喜びの一つなのかもしれません。私たちは「ダンス」と聞くと、つい振付を覚えたり、上手に踊ったりすることを想像してしまいがちです。でも、その本質はもっとシンプルで、奥深いところにあります。 ダンスが持つ、見えない力 「ダンス」と聞くと、どんなことを思い浮かべるでしょうか。多くの人が、決まった振付を覚え、音楽に合わせて完璧に踊る姿を想像するかもしれません。けれど、私が伝えたい「ダンス療育」の魅力は、少し違うところにあります。それは、ダンスが上手くなること自体を目的とするのではなく、その過程に隠された、心と身体を豊かにする無数の効果を体験することです。 私自身、小学生の頃に少し触れ、高校生からはずっとダンスと共に生きてきました。その経験を通して確信しているのは、何よりもまず「ダンスは楽しい」ということです。 好きな音楽をかけ、ただその音に合わせて身体を動かす。
1月17日
「できる」ことより、「楽しむ」こと。私たちがエンタメを通して育みたい、たった一つのもの
「できるようにならなければ」というプレッシャーは、ときに、楽しむという純粋な喜びを奪ってしまいます。ダンスも、演劇も、あるいは新しい言語の習得でさえも、本来は心を豊かにしてくれるもののはず。もし、そのプロセスそのものを味わい、小さな成功を積み重ねることだけに集中できたなら、私たちの内側で何が育っていくのでしょうか。これは、エンターテイメントが持つ、もう一つの可能性の物語です。 エンターテイメントと聞いて、あなたは何を思い浮かべますか? その言葉は、人々を魅了し、感動させ、楽しませるすべてのことを指すと言います。私たちはその力を借りて、「エンタメ療育」と呼ぶ新しい学びの場を育んでいます。具体的には、ダンスや演劇、あるいは落語、英語、プログラミングといった多様なツールを用いています。 ここで大切なのは、私たちの目的が「ダンスや演劇ができるようになること」ではない、という点です。私たちが目指しているのは、エンターテイメントというツールを使い、そのプロセスを楽しみながら、子どもたちが生きていく上で大切な力を自然と育んでいくことです。 たとえばダンスなら、
1月16日
1コロナ禍の孤独から生まれた、分かち合うための理念
私たちの事業所、Rough&Diamondsが最も大切にしているモットーは、「向き不向きではなく、前向きに」という言葉です。 これは言葉通りの意味で、何かを始めるときに「自分はこれに向いているかな」「向いていないかもしれない」と考えるのではなく、まずは何事にも前向きに挑戦してみる。その姿勢そのものを大切にしよう、という想いを込めています。適性や能力で可能性を狭めるのではなく、挑戦する意欲を育むこと。それが私たちの活動の根幹にあります。 この事業所を運営する株式会社Shareという社名にも、特別な意味が込められています。英語の「Share」が「分かち合う」「共感する」「共有する」という意味を持つように、私たちはその精神を体現するために存在しています。 この会社が設立されたのは、コロナ禍の真っただ中でした。 社会全体が目に見えない不安に覆われ、多くの人々が悲しみや辛さを抱えていた時期です。保護者の方々から「誰にも相談しづらい環境になった」「孤独を感じる」という声を頻繁に耳にしました。外出も制限され、人と会う機会が減り、孤立感を深めている方がたくさんい
1月15日