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「その先」を創る。私たちが放課後等デイサービスの次に目指すもの

人がひとつの扉を通り抜けるとき、その先にもまた道が続いているはずです。しかし、制度の切れ目が、未来への道を突然閉ざしてしまうことがあります。特に、支援を必要とする子どもたちが18歳という年齢の壁に直面したとき、彼らと、その傍らで歩んできたご家族は、しばしば途方に暮れてしまいます。「この先、どこへ行けばいいのだろう?」その切実な声に、私たちは十数年にわたり耳を傾けてきました。そして今、その答えとして、新たな扉を開く準備ができました。


エンタメ療育スタジオ「ラフ&ダイアモンズ」代表の南陽介です。2026年は、私たちにとって大きなターニングポイントとなる一年です。6年前から事業計画として温めてきた、まったく新しいサービスがついに始まります。

2026年4月、私たちは「エンタメ就労支援 Rough&Diamonds University」をスタートします。これは、まるで「働くことの練習ができる大学」のような事業所です。このサービスを始める背景には、長年抱えてきた強い想いがあります。

私たちの療育スタジオには、幼児期から多くの子どもたちが通ってくれます。しかし、彼らが18歳になると、法律上「放課後等デイサービス」を卒業しなければなりません。その瞬間、それまで続いていた道がぷつりと途切れ、親子ともに「この先、どこへ行けばいいのかわからない」と路頭に迷ってしまう。そんな光景を、私はこの十数年間、何度も目の当たりにしてきました。

保護者の皆様に寄り添い、何ができるかを考え抜いた末にたどり着いたのが、切れ目のない支援体制を自ら創るという決意でした。幼児期から学齢期、そして18歳以降まで、ひとりの子の人生を一気通貫して支える。そのための重要な一歩が、この新しい就労支援サービスです。

「ラフ大」は、本格的に「働く」というステージに進む前に、最大2年間、働くための練習ができる場所です。そして、実践的なスキルや社会性を育む機会を提供します。ここでは、エンターテイメントの力を活用した私たちならではのアプローチで、一人ひとりの「やってみたい」という気持ちを力強く後押しします。

さらに、私たちの計画はそこで終わりません。このサービスの先にある「本当の就労」の道筋も、この一年で切り拓いていきます。一般企業への就職(障害者雇用枠、一般雇用を含む)という具体的な出口までしっかりと用意することで、子どもたちの未来に確かな希望を灯したいのです。

この大きな構想を実現するため、私自身が先頭に立ち、この一年を全力で走り抜く覚悟です。これまでラフ&ダイアモンズを支えてくださった皆様、そしてこれから出会う皆様、どうか私たちの新たな挑戦を見守り、応援していただけますと幸いです。

 
 
 

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