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エンタメ療育で楽しく鍛える、体幹という土台

子どもの身体は、ただ動かせば育つわけではありません。走る、跳ぶ、転がる、止まる——その一つひとつの中で、自分の身体をどう使えばいいのかを少しずつ覚えていきます。体幹トレーニングも同じです。大切なのは、きついメニューをこなすことではなく、「なぜそれをやるのか」を身体で感じながら、楽しく続けられることなのです。


エンタメ療育で楽しく鍛える、体幹という土台

今回は、普段のトレーニングで行っている体幹メニューを紹介します。

「体幹を鍛える」と聞くと、筋力をつけることや姿勢を良くすることをイメージするかもしれません。もちろんそれも大切です。でも、私たちが体幹トレーニングを行う理由は、それだけではありません。

私たちは、いつも意味と目的を持って取り組んでいます。

ただ身体を動かすのではなく、「体幹を使う意識」を身につけること。自分の身体の中心を感じながら、バランスをとること。動いたあとに、きちんと止まれる身体を育てること。

そこに、このトレーニングの大きな意味があります。

子どもたちは、成長の途中にあります。身体の使い方も、バランスの取り方も、まだ発展途上です。だからこそ、ただ強くするのではなく、身体をどう使うかを丁寧に覚えていく必要があります。

たとえば、バランスボールで動きながら体幹を使う練習があります。

合図に合わせて身体を起こし、数を数えながら止まる。

「1、2、3、4」と動いたあとに、ピタッと止まる。

一見するとシンプルな動きです。でも、実際にはここにたくさんの要素が詰まっています。身体を起こす力。姿勢を保つ力。バランスを崩さない感覚。そして、動いたあとに自分の身体をコントロールして止める力です。


身体を鍛えるとは、ただ動けるようになることではありません。

自分の身体を、自分で扱えるようになることです。


うまく体幹を使えない子は、バランスを崩してしまうこともあります。後ろに倒れそうになったり、姿勢が保てなかったりすることもあります。

だからこそ、安全面には必ず配慮します。

練習のときには、後ろにサポートの先生がつきます。子どもが落ちたり、倒れたりしないように見守りながら、安心してチャレンジできる環境をつくります。

安全があるから、子どもたちは思いきって身体を使えます。失敗しても大丈夫だと思えるから、少しずつ感覚をつかんでいけます。

体幹を鍛えるというのは、腹筋や背筋を強くすることだけではありません。

体幹をつかむこと。

体幹を使う意識を身につけること。

身体を伸ばすこと。

バランスをとること。

そして、動きの中で自分の身体を感じること。

こうした積み重ねが、運動の土台になります。

逆さになったり、後ろに倒れたり、身体を伸ばしたりする動きも取り入れます。子どもたちにとっては、少しドキドキする動きかもしれません。でも、やってみると「気持ちいい」と感じる瞬間があります。

身体が伸びる。

姿勢が変わる。

いつもと違う感覚を味わう。

その経験の中で、子どもたちは自分の身体への理解を深めていきます。

もちろん、トレーニングは楽しくなければ続きません。特に子どもたちにとって、楽しさはとても大切です。

厳しく鍛えるだけではなく、遊びのように取り組みながら、自然と必要な力が身についていく。できたときに嬉しくなる。もう一回やってみたいと思える。

その空気を大切にしています。

子どもにとって一番強い学びは、「楽しい」の中にあります。

体幹トレーニングは、目に見える派手な動きではないかもしれません。でも、すべての動きの土台になります。

走るときも、跳ぶときも、投げるときも、止まるときも、身体の中心が安定していることが大切です。体幹が使えるようになると、動きに無駄が少なくなり、姿勢も安定し、ケガの予防にもつながります。

そして何より、自分の身体を思い通りに使える感覚が育っていきます。

私たちが目指しているのは、ただメニューをこなすことではありません。子どもたちが、自分の身体に気づき、少しずつ使い方を覚え、安心して挑戦できるようになることです。

動いて、止まる。

伸ばして、支える。

バランスを崩しそうになりながら、もう一度整える。

その一つひとつが、身体を育てる大切な時間です。

これからも、楽しさの中に目的を持たせながら、子どもたちの体幹を鍛えていきます。強くなるために。うまく動けるようになるために。そして何より、自分の身体を信じて使えるようになるために。

 
 
 

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