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療育の現場から、世界へ

何かに貢献するとき、私たちはしばしば「与える側」だと考えます。自分の時間やスキルを提供し、誰かのために役立とうとする。しかし、本当に価値のある瞬間は、その役割が静かに反転するときに訪れるのかもしれません。与えているつもりが、実はそれ以上のものを受け取っていたと気づく瞬間。私が毎月コーチとして参加している活動は、まさにそのような発見に満ちています。それは、感謝が感謝を呼び、やがて大きな円環を描いていく、温かな驚きの連続なのです。


私は今年から、ある団体のコーチを務めています。それは「スペシャルオリンピックス」の栃木支部、競技チアチームです。普段は「ラフダイ」という場でエンターテイメント療育やダンス療育に携わっており、そこで培ってきた指導力や雰囲気づくりのスキルが、幸運にも外部で評価される機会が増えてきました。保育園や企業での研修に呼ばれる中で、この素晴らしいご縁をいただき、今では毎月、コーチとして子どもたちの指導にあたっています。

練習場には、本当に小さな子から大人の方まで、幅広い年齢のアスリートたちが集まります。そして、その傍らには温かく見守る保護者の皆さんがいます。全員で一つの目標に向かい、競技チアというスポーツに真剣に取り組む。大会に出場したり、壮行会で他のアスリートたちにエールを送ったりと、その活動は多岐にわたります。その熱気あふれる空間で、私は一つの大切なことに気づかされました。


活動に参加するたび、保護者の方々から「南先生、ありがとうございます」と温かい感謝の言葉をいただくことがあります。しかし、私にとっては、それはごく自然なことなのです。自分が持っているリソースを、必要としている人たちと分かち合う。それは特別なことではなく、むしろ当然のことだと感じています。私自身が、この活動を通して計り知れないほど貴重な経験をさせてもらっているからです。

だから、感謝されたとき、私は心の中で「感謝返し」をします。いただいた感謝に、私からの感謝を重ねてお返しする。そうやって感謝と感謝が手を取り合い、一つの輪となってどこまでも大きく広がっていく。その循環こそが、コミュニティを豊かにし、人々の心を温めるのだと、この場所は教えてくれます。このご縁のおかげで、ラフダイとしても様々なイベントに参加できる機会が増え、それはまた新たな喜びにつながっています。

私の活動は、ラフダイという枠を超え、少しずつ広がりを見せています。最後に少しだけ補足すると、スペシャルオリンピックスは、オリンピック、パラリンピックに続く、もう一つの世界的なスポーツの祭典です。アスリートたちが背負う日の丸は、彼らの努力と情熱の証。その輝きを少しでも支えられることを、私は心から誇りに思っています。


自分の持てるスキルや経験を分かち合うことは、与える行為であると同時に、自分自身が計り知れないほど多くを受け取るプロセスでもあります。

 
 
 

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