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ダンス療育:セレクションクラスを通して感じる、「楽しい」の先にある達成感

1 日前
読了時間: 5分

子どもたちが何かに夢中になり始めるとき、その最初の入り口はたいてい「楽しい」です。けれど、楽しいだけでは届かない場所があります。少し難しくて、少し苦しくて、でも仲間と一緒だから越えていける場所。発表会の中にあるセレクションクラスは、まさにその一歩先の扉です。


発表会の舞台で見える成長

普段のラフダイのトレーニングの中で、うまくいった成功事例や対応事例を紹介していきます。

今回は、発表会セレクション編です。

ラフダイの発表会では、各教室や各スタジオごとの発表はもちろん行います。そのうえで、毎回必ず入れている演目があります。

それが、セレクションクラスです。

セレクションとは、いわゆる「選別されるもの」。つまり、選ばれた子たちが集まって取り組むクラスです。

なぜこのクラスを作ったのか。

それは、子どもたちが通常のダンス療育に慣れて、楽しく通えるようになったあとに、自然と次の目標が生まれてくるからです。

最初は、通えることそのものが大きな一歩です。音楽に合わせて体を動かすこと。先生や仲間と同じ空間にいること。レッスンを楽しみにできること。

その一つひとつが、子どもたちにとって大切な成長です。

でも、そこに慣れてくると、子どもたちの中に少しずつ新しい気持ちが出てきます。

もっと上のレベルでやってみたい。

もっと難しいダンスに挑戦したい。

もっと上手になりたい。

そういう気持ちが芽生えてきた子たちに向けて、発表会というゴールを設定し、さらに高い目標に向かって取り組む場として作ったのが、セレクションクラスです。

ここでは、普段のレッスンよりも難しいダンスに挑戦します。

そして、そこに集まるのは「もっとダンスがうまくなりたい」という気持ちを持った子たちです。

だからこそ、普段のレッスンとは少し空気が違います。

優しく、楽しいだけではありません。厳しい練習もあります。うまくいかない悔しさもあります。仲間との叱咤激励もあります。

でも、その中にこそ大切な学びがあります。


本当の達成感は、簡単にできることの中ではなく、難しいことを乗り越えた先にあります。

セレクションクラスで子どもたちに身につけてほしいのは、ただ振り付けを覚えることだけではありません。

難しいことに向き合う力。

苦しい場面でも投げ出さずに続ける力。

仲間と切磋琢磨しながら、自分自身を少しずつ引き上げていく力。

そして、その先にある「乗り越えることの楽しさ」です。

楽しいから続ける。

それも、とても大切なことです。

でも、成長のある場所には、必ず少しの負荷があります。できないことに出会い、悔しい思いをして、それでももう一回やってみる。その繰り返しの中で、子どもたちは本当の意味で強くなっていきます。

今回のセレクションクラスにも、たくさんの子どもたちが参加してくれています。

練習中の姿を見ていると、本番ではきっと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるだろうと感じます。

今回、特に大切にしているテーマは、チームワークと構成移動です。

ダンスというと、どうしても振り付けや技術に目が行きがちです。もちろん、それも大切です。

でも、舞台の上で一つの作品を作るためには、自分の動きだけを見ていればいいわけではありません。

自分がどこに立っているのか。

隣の仲間との距離はどうか。

次にどこへ移動するのか。

全体の中で、自分はどんな役割を担っているのか。

そうしたことを感じ取りながら踊る必要があります。

これは、単なるダンスの練習ではありません。空間を認知する力、周囲を見る力、他者との距離感をつかむ力にもつながっていきます。

一感覚、空間、認知能力。

他者との距離感。

仲間と同じ目標に向かって動く力。

セレクションクラスでは、そうした力を、少し厳しい環境の中で育てていきます。

もちろん、厳しいだけでは続きません。

大切なのは、ただ追い込むことではなく、その先にある達成感を子どもたち自身が感じられるようにすることです。

できなかった動きができるようになる。

バラバラだった構成がそろってくる。

仲間と呼吸が合う瞬間が生まれる。

そのとき、子どもたちは「頑張ってよかった」と体で理解します。


乗り越える経験は、子どもたちに自信を与えます。そしてその自信は、舞台の外でも生きていきます。

発表会は、ただ成果を見せる場所ではありません。

そこに至るまでの練習、葛藤、挑戦、仲間との関わり。そのすべてが積み重なって、本番の一瞬につながっています。

セレクションクラスの子どもたちは、今まさにその過程の中にいます。

楽しいだけではない時間を過ごしながら、自分の限界を少しずつ押し広げています。仲間とぶつかり、励まし合い、難しい構成に挑戦しながら、自分たちの作品を作り上げています。

本番で見えるのは、振り付けだけではありません。

そこには、子どもたちが乗り越えてきた時間が表れます。

少し緊張した表情。

仲間を見る目。

音に向かって踏み出す一歩。

立ち位置を確認しながら、全体の中で自分の役割を果たそうとする姿。

その一つひとつに、成長があります。

セレクションクラスは、「選ばれた子たちのための特別な場所」であると同時に、「次の自分に挑戦する場所」でもあります。

選ばれることがゴールではありません。

選ばれた先で、何に向き合うのか。

どんな壁を越えるのか。

仲間と一緒に、どんな景色を見るのか。

そこに、このクラスの本当の意味があります。

発表会本番では、ぜひその視点で見ていただけたらと思います。

子どもたちの動きの奥にある努力を。構成の中にあるチームワークを。難しいことに挑戦し、それを乗り越えようとする姿を。

そして何より、厳しさの先にある本当の楽しさを、感じてもらえたら嬉しいです。

 
 
 

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