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固く、楽しく、美味しく:A型・B型事業所の新しい日常

5月11日
読了時間: 3分

人は安心があると、のびのび働ける。小さな成功が毎朝積み重なると、笑顔は自然と増えていく。私たちは、かき氷のような「可愛い喜び」だけでなく、毎日を支える「堅実な喜び」を設計しようとしている。ダンスで始まり、お弁当で昼を満たし、スイーツで午後に色を差す――そんな循環が、仕事をただの作業から、健やかなリズムへと変えていく。


可愛いものは強い。かき氷やスイーツは、人を立ち止まらせ、笑顔にしてくれる。けれど、事業としては「安心して積み上がる」収入の柱が必要だ。私は経営者として、その両方を同時に満たす設計をしたいと思った。楽しく、魅力的でありながら、固く、堅実であること。そこで、ラフ大の次の軸は「社食」――法人向けのお弁当の製造と配達に決めた。

理由はシンプルだ。毎日、確実に必要とされるものを、確実に届けること。ありがたいことに、スタートから複数社と法人契約が決まり、午前の仕事のリズムが一本通った。キッチンカーでの販売は続ける。だが、その前に「午前中に支えるべき現場」がある。企業へお弁当を届けることだ。

この「午前のライン」を太くするために、私たちは朝の時間を再設計した。事業所に来たら、まず体を起こす。ラジオ体操のような軽い動きだけではない。40分ほどのダンス、簡単な演技、声を出して人と関わるワーク。体・心・脳を同時に活性化し、働くモードをスイッチする。仕事は、ただ手を動かすだけではない。関係性も、気分も、集中も、全部が材料だ。

それから、みんなで一気に作業へ入る。お弁当づくりは「安全に、再現可能に」が鉄則だ。だからノンフライヤー。メニューは炊飯器で完結できるように設計する。食材は冷凍を基本にして、分量と手順を明確化する。決められたメモリまで入れて、スイッチを押す。危険を減らし、ミスを減らし、誰でも同じ品質にたどり着ける道筋を作る。これは技術ではなく、仕組みづくりの仕事だ。

出来上がったお弁当を、午前のうちに企業へ配達する。現場で「できました」と手渡すたびに、小さな達成が積み上がる。最後の配達先では、許可を得た駐車場でキッチンカーを開き、社食として販売する。昼の時間に、人が集まる場所で、必要なものを必要な形で差し出す。ここでもう一つの柱――スイーツ――を添える。主菜で満たし、甘味で緩める。働く人のリズムに合わせるのが、私たちの仕事だ。

この流れが生まれると、A型・B型の事業所にいる人たちの「給料・工賃」――つまり賃金のベースが、最低水準ではなく、ある程度高単価で担保できるようになる。ストック収入があるからこそ、安心してチャレンジができる。安心があるから、楽しさを拡張できる。安全な工程、毎朝の活性化、昼の充足。それぞれが連動して、日々の仕事が「健やかな循環」になる。

私は、企業の中に入っていくことを怖れない。見てもらえる場所で、役に立つ形で、毎日を積み重ねていく。ラフダイにいる時間が、どこかへつながる通路になっていくことが目的だ。ここにいるよりも、外へ。ここで磨いた力を、次の場所へ。グッと踏み出して、いっしょにやっていける関係を増やしていく。

経営の言葉で言えば、これはリスクの分散であり、キャッシュフローの安定だ。生活の言葉で言えば、これは「毎日同じ時間に、同じ場所で、人に役立つことをする」という安心だ。可愛いものは人を引き寄せる。堅実なものは人を支える。両方があると、日々は強くなる。


  • 安心があると、楽しさは拡張できる。楽しさがあると、安心は持続する。

  • 仕事は手だけではなく、関係性と気分と集中も材料だ。


結局のところ、私たちが作りたいのは「売り上げ」ではなく「日常」だ。朝、体を起こして、昼に人を満たし、午後に少し甘くする。その循環が息をしはじめると、事業所はただの場所ではなく、健やかなリズムを生む器になる。かき氷は笑顔をつくり、社食は安心をつくる。その二つが重なるところに、次の一歩がひらける。ここから、外へ。見える場所で、役に立つ形で。固く、楽しく、美味しく進んでいこう。

 
 
 

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